●マクガバン報告


             ◆◇マクガバン報告           

    1960年代のアメリカ国民一人当たりの医療費は世界一で平均
   寿命は世界26位でこのままではアメリカの経済は破綻するとして
   アメリカ上院栄養問題特別委員会が世界から学者を集めて食事と健
   康を調査して5000頁の膨大な調査結果(マクガバン報告)を1
   977年に発表しました。                  

    「ガンや心臓病などの増加は食生活の誤り」ということを発表し
   て肉、卵、乳製品、砂糖などの摂取を控え穀物中心の食事にするよ
   うに提案をしました。最初は肉、卵、乳製品、砂糖をほとんど摂る
   なと発表しましたが国家権力だと業者から猛攻撃を受けたので第2
   版ではできるだけ食べないようにと訂正しました。       

    このマクガバン報告は日本食を高く評価しています。その陰には
   ある日本人の意見が色濃く反映されています。         
    アメリカで初めてオーガニックという言葉を広め食養生(マクロ
   ビオテック)を広められた久司道夫さんです。その功績が認められ
   1999年にアメリカのワシントンにあるスミソニアン博物館に殿
   堂入りされました。このマクロビオテックを世界に広められたのは
   桜沢如一さんで、その著書は世界十数カ国語に翻訳され、フランス
   では「西欧人を救う東洋人」とマスコミなどで紹介されています。

    久司道夫さんはこの桜沢如一さんの弟子になります。アメリカで
   はこのマクロビオテックを歴代大統領やマドンナ、トムクルーズ、
   ナオミキャンベル、坂本龍一さんなどがされていることで有名です。
   そして1993年の食事目標ではマクロビオテックに沿ったものに
   されています。                       
    アメリカではマクガバン報告後、心臓病などの生活習慣病が減少
   しています。                        
    今、日本の本屋の健康コーナーにはガンに関する本が圧倒的に多
   くその次に肝臓、糖尿病、肥満、高血圧に関することが多くなって
   います。これは以前のアメリカの状況と同じです。しかし、日本で
   は未だに一昔前のアメリカの高タンパク、高脂肪の真似をしていま
   す。                            

    『動物としてのヒトを見つめる』(島田彰夫著・農文協)に「牛
   乳の消費量の多い国では結腸ガンや直腸のガン、乳ガンや肺ガンの
   死亡率が高い。                       
    西欧的な食生活の代表として『牛乳』、日本的な食生活の代表と
   して『味噌汁』を使って調査をした結果、昭和三十五年生まれと昭
   和四十五年生まれの人を対象とした小学校入学時から高校三年生ま
   での追跡調査では 『牛乳大好き』の人たちの視力がもっとも悪く、
   『好き』『普通』『嫌い』の順に視力は良くなり、『味噌汁』では
   それと逆になった」と報告されています。           

    アメリカでも以前、牛乳を飲め飲めといった時代がありました。
   しかし、今はどうでしょうか?                
    現在、アメリカの食事指針では牛乳は週に2,3度程度の摂取が
   適当とされています。